■英語 文法編

○ 肯定文の構成

 一般的な肯定文は大別して5つの形態に分類することが出来ます。
 その5つとは即ち、主語=S 述語=V 目的語=O 補語=Cとおくとすると
 
  (i) SV (ii) SVO (iii) SVC (iv) SVOO (v) SVOC
 
 の5つとなります。
 
 (i) SV
  [fx] She can swim very well. : 彼女はとても上手に泳ぐ。
      S    V     副

  [fx] He lives in Tokyo. : 彼は東京に住んでいる。
     S  V 前 名代
  一番簡素な文型です。文構造も把握しやすいかと思います。

 (ii) SVO
  [fx] She gains much profit. : 彼女は大きな利益を得た。
      S  V     O   
  [fx] I play the piano. : 私はピアノを弾く。
     S V    O   
  この文型は英文の中では最も典型的なもので、よく用いられます。
  Oを主語に、Sを目的語として受身の形とすることが出来ます。 [fx] I play the piano. → The piano is played by me.
  また、この場合SとOは同一のものを示さないため、SVC形と見分けられます。
 
 (iii) SVC
  [fx] She is an American. : 彼女はアメリカ人だ。
      S V    C   
  この場合のCを主格補語と言います。
  主格補語とは主語と補語の内容が一致するものです。例文で言うと She = an American ですね。
 
 (iv) SVOO
  [fx] He gives me a camera. : 彼は私にカメラをくれた。
     S  V   O   O
  この文型は目的語を二つ取るもので、「〜を」にあたる部分を直接目的語、「〜に」にあたる部分を間接目的語といいます。
  この文型となる典型的な同士は 例文にもあるとおり give です。
  目的語の語順は 間接+直接 となります。

 (v) SVOC
  [fx] He painted the gate blue. : 彼はその門を青く塗った。
     S   V     O   C
  目的語の後ろに目的格補語を取る文型です。
  目的格補語とは目的語を示して動詞のあらわす動作や状態を補う補語のことです。
  従ってOとCは内容的に一致します。例文で言うと blue なのは the gate だ、ということですね。
 

○ 三単現について
  [条件1] 主語が私 = I である話し手 (一人称)でも、あなた = You である聞き手 (二人称)でも無い彼や彼女と言った三人称である
  [条件2] 主語が 彼ら = They や 我々 = We などの複数でない
  [条件3] 現在の動作、行動、状況などを示す文章である
 
 以上の3条件を満たす文章では 同士の語尾に s あるいは es 、動詞の末字がyである場合 y を i に置き換えた上で esを付ける。


○ 疑問文の構成
  疑問文は大別して3つの種類に分けることが出来ます。
  その3つとは即ち

   (i) yes/no で答えられるもの = 一般疑問文
 (ii)疑問詞で始まるもの = 疑問詞疑問文
 (iii)AかBか、どちらかを尋ねるもの = 選択疑問文
  
  の3パターンのことです。

 (i)一般疑問文
  一般疑問文で、かつ動詞がBe動詞の場合、主語と述語を逆転させるだけで疑問文に変換できます。
  [fx] You are Japanese. → Are you Japanese ? : あなたは日本人です。 → あなたは日本人ですか?

  動詞がBe 動詞で無い場合、do を補って疑問文とします。
  [fx] You play the guiter. → Do you play the guiter ? : あなたはギターを弾く。 → あなたはギターを弾きますか?

  これに対する返答は Yes, I am. / No, I'm not.  、Yes, I do. / No, I don't . となるわけです。

  また、助動詞を含む分ではこれを文頭において疑問文とします。
  [fx] She can speak Chinese. → Can she speak Chinese ? : Yes, she can. / No, she can't.
  
  一般疑問文を発音するときは語尾があがることにも注意しましょう。

 (ii)疑問詞疑問文
  疑問詞とは what (なに), where (どこ), when (いつ), who (だれ), why(なぜ), whose (だれの), which (どちらの) などの単語のことです。
  疑問詞疑問文ではこれら疑問詞を文頭に置き、その後に一般疑問文をつなげます。

  [fx] What is this ? : これは何ですか?
  [fx] When did he come here ? : 彼はいつここに来ましたか?
  [fx] Why do you like this picture ? : あなたは何故この絵が好きなのですか?
  
  疑問詞疑問文では一般疑問文と違い語尾が上がることはありません。

 (iii)選択疑問文
  or を用いてAとBのいずれかと尋ねるものです。
  [fx] Is the signal red or green ? : 信号は赤ですか青ですか?
  
  この疑問文ではAとBの二つの名詞が用いられますが発音するときには前者Aを上昇調、後者Bを下降調で発音します。


○ 時制の変化
  He writes . (彼は書く) と言う文章を例に時制と文型の変化を以下に表としてみました
 
  現在形 過去形 未来形
一般形 現在形
He writes.
過去形
He wrote.
動詞を過去形に置換
未来形
He will write.
will + 動詞の原型
進行形 現在進行形
He is writing.
is or are+動詞ing
過去進行形
He was writing.
was or were+動詞ing
未来進行形
He will be writing.
will + be+動詞ing
完了形 現在完了形
He has written.
have(has) + 過去分詞
過去完了形
He had written.
had + 過去分詞
未来完了形
He will have written.
will + have + 過去分詞


○ 助動詞の効果
  様々な助動詞と、その意味、例文を表にまとめました。
  













助動詞 効果 用法
be ( is , are , was , were ) 受身表現

進行表現

[受身] 【 be動詞 + 過去分詞 】
This picture is taken by her. :この写真は彼女によって撮られた。

[進行] 【 be動詞 + 現在分詞 】
She is talking with her father. :彼女は彼女の父親と話しているところだ。

have ( had - had ) 完了表現

継続表現

経験表現

[完了] 【 have + 過去分詞 】
I have just finished homework. :今ちょうど宿題を終わらせたところです。

[継続] 【 have + 過去分詞 】
I have been ill since Tuesday. :この前の火曜日から病気です。

[継続] 【 have + 過去分詞 】
I have been ill for 2 days. :この前の2日間病気です。

[経験] 【 have + 過去分詞 】
I have ever been in Osaka. :私は大阪にいました。

do ( did , done ) 否定表現

疑問表現

[否定] 【 do + not 】
I don't play tennis. : 私はテニスをしません。

[疑問] 【 文頭に 】
Do you like rainy day ? : あなたは雨の日が好きですか?









使




can ( could ) 可能表現 [可能] 【 can + 動詞の原形 】
He can run very fast. : 彼はとても早く走ることが出来る。

[可能 + 否定] 【 can + not ( = can't = cannot ) + 動詞の原形 】
I cannot read book in Spanish. : 私はスペイン語の本を読めません。

may ( might ) 推量表現

許可表現

[推量] 【 may + 動詞の原形 】
I may be moving to England. : 私はイギリスに引っ越すかもしれない。

[許可] 【 may + 動詞の原形 】
You may go , if you want to. : 行きたいなら行ってもいいよ。

must

shall ( should )

ought

義務表現
(= 否定で禁止表現)

適当表現

[義務] 【 must + 動詞の原形】
I must go at once. : 私はすぐに行かなければならない。

[義務] 【 should (= ought) + 動詞の原形 】
You should do homework now. : あなたは今すぐに宿題をするべきだ。

[禁止] 【 must + not + 動詞の原形】
You must not go out after 11 p.m. : 23時以降に外出してはならない。

[適当] 【 shall + 動詞の原形】
I shall be 15 years old next spring. : 私は来春15歳になっている。

will ( would )
= be going to
未来表現

意思表現

[未来] 【 will + 動詞の原形】
You will be college student next spring. : あなたは来春大学生になるだろう。

[意思] 【will + 動詞の原形】
I will finish this work 10 minutes later. : 10分後にはこの仕事を終えるつもりだ。


 助動詞を使う否定する場合、 can not 〜 , may not 〜 のように助動詞の直後に否定後を挿入する。
 助動詞を使う分を疑問系にする場合、 Can I 〜 ? , May I 〜 ? のように文頭に助動詞が出る。


○ 受動態
 be + 過去分詞 で、受動態の文章を作ることが出来ます。
  [fx] He was killed by the railroad accident. : 彼は電車事故で死んでしまった。
  [fx] I was caught in a shower on the way to home. : 家に帰る途中で雨に降られた。


○ 不定詞
 不定詞には (i) 意味上の主語 (ii) 意味上の目的語の二種類があります。

  (i) 意味上の主語
   [fx] I am glad to see you . : あなたに会えることが嬉しい。
     →主語である I が to see の意味上の主語になっている
   [fx] It is wrong to tell lies. : 嘘をつくことはよくない。
     →主語である It = 一般の人が to tell の意味上の主語になっている

  (ii) 意味上の目的語
   [fx] I found it difficult to finifh this work in a week. : 一週間でこの仕事を終えることは難しいとわかった。
     →目的語である it が to finish 〜と同一のものを示して補足している。
   [fx] It is hard for me to get out of bed on cold winter morning. : 寒い冬の朝にベッドから起きることは私には難しい。
     →目的語である It が to get out 〜と同一のものを示して補足している。


○ 分詞
 分詞とは 動詞の活用のことで、現在分詞、過去分詞などがあります。
  [fx] 原形 wait | 現在分詞 waiting | 過去分詞 waited

 分詞を用いた構文は四種類あります。
 即ち (i) 時をあらわす (ii) 原因理由をあらわす (iii) 条件をあらわす (iv)状況をあらわす  の4つです。
 これらは(iv)を除き、文全体にかかって、副詞的に文章を修飾します。

 (i) 時を表す
  [fx] Looking into the room , I found nobody there. : 部屋を見たとき、そこには誰もいなかった。

 (ii)理由・原因を表す
  [fx] Living near the school , I usually walk there. : 学校の近くに住んでいるので、私はよく歩いていきます。

 (iii)条件を表す
  [fx] Turning to the right , you will see a post ofice. : 右に曲がると、郵便局が見えるはずです。

 (iv)状況を表す
  [fx] He was sitting in the chair , reading a book. : 彼は本を読みながらイスにかけていた。
  Waving her hand , she smiled. : 彼女は手を振りながら微笑んだ。
   ※ 〜しながら と訳す。


○ 動名詞
 語形は現在分詞と同じ。
 (i)名詞的に (ii)動詞的に 用いられる。
 
 (i)名詞的用法
  [fx] Seeing is Believing. : 見ることは信じることである。 = 百聞は一見にしかず
   →主語として、目的語として、動名詞は名詞的に用いられる。
 (ii)動詞的用法
  [fx] Getting a job is difficult. : 職を得ることは難しい。
   →目的語や副詞的修飾語を取る。

 また dancing girl = 踊り娘 のように合成語を作るときにも用いられる。


○ 関係代名詞
 意味的には 関係代名詞 = 代名詞 + 接続詞である。
 主な関係代名詞には who, which, that などがある。
 用法には(i)制限用法 と(ii)非制限用法の二種類がある。

 (i)制限用法
  関係代名詞が導く部分が直接先行詞だけを示す場合
  [fx] Do you know the girl who I met yesterday ? : 私が昨日あった少女を知っていますか?
   → who〜 は the girl だけを対象にとっている。

 (ii)非制限用法
  関係代名詞が導く部分が先行詞を間接的に受けてそれを説明する場合
  [fx] I met my old friend yesterday, who showed me around the city. : 昨日あった旧友が町を紹介してくれた。
    = I met my old friend yesterday. He showed me around the city. : 昨日旧友に出会い彼はその町を紹介してくれた。
   → who を and he に置き換えられるのが特徴。 関係代名詞の前にカンマを置く。

 関係代名詞は先行詞によって使うことが出来る句が限定される。
 以下はその表。      
  先行詞が人 先行詞が物
who
×
which
×
that

 ここで、who だけはそれが関係詞節の中で果たす役割によって who, whose, whomの三形態をとる。
 主格を示すときwho 所有格を示すときwhose 目的格を示すときwhomを用いる。


○ 関係副詞
 関係代名詞と似ているが こちらは副詞節。
 意味的には 副詞 + 接続詞。
 主な関係副詞はwhere, when, why, how など。

 関係代名詞と同様、制限用法と非制限用法がある。用法も関係代名詞と同じ。
 また、先行詞によって使うことが出来る句が限定されるのも関係代名詞と同じ。

 先行詞が 場所:where 時:when 原因・理由:why 状態:how と対応する。
 
 またThat is why I could not go. :私がいけなかったのはこういう理由です。
 ・・・のように先行詞なしで用いられる場合もある。


○ 比較と程度程度
 (i) 比較級
  [fx] The movie is more exciting than I thought. :その映画は予想以上に面白い。

 (ii) 最上級
  [fx] The movie is the most exciting I've seen. :その映画は私がこれまで見た中で最も面白い。

 (iii) 同程度
  用法 : 名1 + V as 形容詞 as + 名2
  意味 : 名1は名2と同じくらい 〜だ。
  [fx] The movie is as exciting as I saw last week. : その映画は私が先週見たのと同じくらい面白い。

 (iv) so + that 構文 非常に 〜 なので 〜 だ
  用法 : S1 + V1 + so + 形容詞 + that + S2 + V2
            文章1           文章2
  意味 : 文章1なので文章2である。
  [fx] This box is so heavy that I can't move it. : この箱は非常に重いので私には動かせない。

 (v) too + to 構文 非常に 〜 するには 〜 すぎる
  用法 : S1 + V1 + too + 形容詞A + to + V2
  意味 : V2するには 形容詞Aすぎる。
  [fx] This box is too heavy to move. : この箱は動かすには重過ぎる。

○ 仮定法
 用法 (i) : If + S1 + V1 , S2 + could or would V2.
 
  If〜を文章A S2〜を文章Bとすると、 もしもAだったらBなのに、と言う意味合いの文章となる。
  従って文章Aの方が文章Bよりも時制的に前の出来事で無ければならない。
 
 [fx] If I had taken a taxi , I could have caught the train. :もしタクシーに乗れていたら電車に乗れたのに。 
     S1  V1       S2 助動 V2
   →この文ではV1 : 過去完了 V2 : 現在完了である。 常にV1は V2よりも古い事象。

 用法(ii) 文章A as if 文章B.
  
  意味:文章Bであるかのように文章Aである。
  従って文章Bの方が文章Aよりも時制的に前の出来事で無ければならない。

 [fx] My host parents treat me as if I were their own child. : ステイ先の両親は実子のように私を扱ってくれた。

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